ロシアとウクライナは16日昼、トルコ・イスタンブールで、3年ぶりに直接協議をした。ウクライナが「30日間の停戦」を求める一方、ロシアは強硬的な立場を崩さず、両者の隔たりは大きい。両国が1千人ずつ捕虜を交換することで合意したものの、和平に向けた大きな進展はなかったとみられる。
両国の直接協議は、ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した直後の2022年春以来。当初は15日の予定だったが、延期された。協議はトルコのフィダン外相らも同席し、「一刻も早く停戦に至ることが重要だ。交渉と同時に停戦を実現するチャンスがある」と訴えた。
協議は1時間半ほどで終了したとみられる。欧米メディアはウクライナ当局者の話として、ロシアが大部分を占領するウクライナ4州の全域からの同国軍の撤退といった「受け入れられない」条件を提示してきたと報じた。
一方、両国は1千人ずつ捕虜を交換することなどで合意し、前日15日には実現しなかった首脳会談についても話したという。
ロシアは今回の協議を3年前…